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4K【新ふるさと人と人】不可能に挑む 九谷焼・山本秀平


 

江戸時代初めから続く石川県の伝統工芸、九谷焼。
およそ100年前、ある技法が開発されました。
それは加賀赤絵の名工 初代中村秋塘(しゅうとう)
によって生み出された「砡質手」(ぎょくしつで)。
赤を均一に塗り、半透明の白で描くこの技法、
初代 秋塘以外誰も習得できず、再現は不可能だとされてきました。
この技を研究してきた加賀赤絵の継承者 山本芳岳(ほうがく)さん。
30年にわたり挑んできましたが、あと一歩のところで届きませんでした。
5年前、山本さんが、その夢を託したは息子の秀平さん。
不可能と言われる砡質手に挑戦してわずか1年。
九谷焼の常識を覆したのです。
親子でつかみ取ったこの技は、新たに「白砡描割」(はくぎょくかきわり)
と名付けられ、陶芸の世界へと歩み出しています。

 


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