【九谷焼陶芸家】小松市の中田一於さん 「釉下彩」技法で人間国宝に答申 認定されれば石川県内11人に
【2025.07.18 OA】
国の文化審議会は18日、石川県小松市在住で九谷焼の陶芸家、中田一於さんを人間国宝に認定するよう答申しました。認定されれば、石川県内では11人になります。
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https://news.ntv.co.jp/n/ktk/category/life/kt0827824df0e54caea792329f9c3d731c
日本工芸会監事で九谷焼の陶芸家、中田一於さん76歳。
釉薬を施す前に絵付けする「釉下彩」の技法で初めて、人間国宝に認定するよう答申されました。
九谷焼陶芸家・中田 一於 さん:
「突然、そういう連絡をいただきまして、本当にうれしかったですね」
三代徳田八十吉に教えを受けた中田さん。
独自に調合した、透明度が高く着色された釉薬と、銀彩を駆使した「釉裏銀彩」で、高い評価を得ています。
九谷焼陶芸家・中田 一於 さん:
「(当時)銀箔という形は、誰もどなたも使っていらっしゃらない。じゃあ、こっちでやってみようかなということで、(公募展で)それがたまたま奨励賞をいただいて、それが認めていただけるような形になって、45年ずっとやってきている仕事なんです」
最初は、うまく銀箔をつけるのに苦労したという中田さん。
その後、色のバリエーションも4色に増やすなどし、模様や表現方法も徐々に変わってきていると話します。
九谷焼陶芸家・中田 一於 さん:
「従来の九谷焼とは全く違う仕事ですよね。そういう新しい仕事が続いていく、また、後に続く同じようなことをやっていただける方があれば、新しい九谷の伝統につながっていくかなという気がしておりますから、それはそれなりに自分でもやりがいのある仕事であったと思っています」
現在76歳の中田さんは、今後も作品作りに取り組み、年齢に応じた表現方法に変わっていくのではないかと話していました。
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